*撫子SIDE*




「あ・・・名前聞くの忘れた・・・」


さっきの男の人寝てる時、まつげ長くてかっこよかった!!


なんかちょっとクールな感じだけどねー。


大丈夫かな? また倒れたりしてないよね?


「あぁー心配っ!!」


それからずっとあたしの頭の中はあの男の人のことでいっぱいだった。


いつも学校ではいろんな男子が寄ってくるけどあんな人初めてあったかもっ!


あの凛々しくて強くてまっすぐな瞳
吸い込まれちゃいそう・・・


プルルルル―


「もしもし?」


「あ、撫子! あたしっ!」


「律華どうしたの?」


「どうしたのって・・・明日でしょ?
事務所に行くの。」


ああー!!! 忘れてた・・・


「初日なんだから、バッチリメイクしていかないと。」


なんで律華が張り切ってんのー!?


「じゃ、明日ねっ!」


ブチッ―


切れた。


さっきのことで頭がいっぱいで忘れてたよー!!!

 
明日からあたしがモデル!? どーしよー!! 誰か助けてぇー!!!!