電車から降りると空は綺麗な
オレンジ色になっていた。


早く帰ろうっと思ったその時、目の前で男の人が倒れかかった。


「っ!? 大丈夫ですか!?」


なんとかギリギリ間に合い、あたしは男の人を支えた。


「どうしたんですか!? 具合悪いんですか!?」


「・・・う・・・・。」


「とにかくベンチに行きましょう!」


どうすればいいのかわからないけどとにかくベンチに男の人を寝かせた。


「えっと・・・どーすればいいの!? 
救急車呼んだほうがいいの
かなっ!? 呼びますか!?」


「だ、大・・・じょ・・・ぶ・・・。」


目を閉じちゃった・・・。


え!? まさか死んじゃった!? 
あたしの目の前で!? うそっ!?


あたし見殺しにしたってことで捕まっちゃう!?
刑務所行き!? ・・・


あたしの人生終わったな・・・
さよなら素敵な未来ー・・・


「すー・・・スー・・・」


えっ?? スー・・・って、ま、
まさか・・・


「もしかして、寝てる・・・の?」


はぁー・・・ よかったー! 生きてたよー。


「寝不足だったのかな? 疲れてるみたいだし。」


じっとしててもしょうがないし・・・
お水買ってこようかなぁー・・・