放課後、あたしも律華も追試。
しかもあたしが苦手な英語。


めんどくさいなぁー。


さっき先輩がおしえてあげる?
って言ってたけど断っちゃった。

いつもあたし達の頭撫でくるん
だよね。勉強教えながら。


「じゃ、追試始めるぞー。」


あたしは何気に楽勝だったー。
暗記は苦手じゃないから単語
だけさっき覚えたんだー。追試前にね・・・


「じゃ、終了。帰っていいぞ。」


やっと終わった。


「律華、帰ろー?」


「ごめん! 部活あるから先帰ってー。」


「うん。わかったー。じゃーねー!」


律華はもちろん華道部。
あたしは料理部なんだけど、今日は
ないんだよねー。


靴をはいて下駄箱をでるとさわやかな暖かい風があたしを包み込んだ。


「やっぱり桜ってきれいだなー。
春がきたって感じがするし。」


花言葉は〈優れた美人、純潔〉律華にぴったりの花だなぁー。


桜並木を通ってあたしは駅に向かった。あたしの家は一つ向こうの駅。


学校から結構近くてよかったっ!


駅に着き、あたしは電車に乗った。