リビングには、

さらに、
甘い香りが強く漂う…

部屋を見渡すけど、誰もいない?


でも、

奥のキッチンの方から、

カシャカシャと聞こえる音…

独立した
キッチンというか、
本格的な厨房…?が奥にあり、
その中に、立っている
見覚えある背中…


「よう…すけ…?」


私の声に気付いた陽介が
クルリ、こちらを向いた


「お、麻紀、起きたんだ
調子、どう?
まだ、気分よくないか?」


作業していたのを中断し
こちらに向かってきた