「坂口くんは…

大学の後輩だよ…それに…
最近、ウチのお店にバイトに入ってくれた…

陽介の代わりにね!」


最後は、
私らしくもない…嫌味を込めて言っちゃった…

やだ…

なんか…涙でそう…

陽介にそんな顔を気付かれたくなくて

俯いた


すると…


陽介の右手が私の頬に触れた


「なぁ…麻…「あー、いたいたっ!
2人して勝手に店飛び出さないでくれよなっ」…」


私たちの後ろから
聞こえた坂口くんの声…


陽介が私の頬に触れた手をはずす…


坂口くんも走ってきたのか
肩を上下させながら、
息を整えている


「よォ…陽介、久しぶりだなァ…元気かぁ?」


ポンッと陽介の肩に片手を乗せた坂口くん


「あぁ…なんとか…
お前こそ、連絡くらいしろよ…」


私はワケがわからず
2人の様子を不思議に思い
交互に見ていた