「坂口くんっ」
あぁ、ほら、やっぱり…
坂口くんを見てから、
私を見る女の子たちの視線は、
歪んでる…
もぉー
早く、ココから立ち去りたい…
「先輩っ、早かったですねっ
そんなに、俺に逢いたかったですか?」
えっ?!
携帯をポケットに仕舞った坂口くんが
私の顔を覗きこむ
「な、なんっ、
待たせたら、悪いって思って
早めに出たのっ」
もう少しで、
キスでもされるような距離だったから、
一歩足を後ろに引いた
ハァ…
もう、なんで、
こう、スラスラとそーゆーコト言えるかなぁ
陽介も、そうだけど、
坂口くんも負けてないよね