「えぇ、僕も同じです、じゃ、決まりですね 行きましょう」
私の前をゆっくりと
歩く坂口くん
後ろ姿も
背筋がピンって伸びて
サマになってる…
ぼぉーっと、
坂口くんの背中を見ながら
歩いてると
突然…
クルリと私の方を振り返ったから
ビックリ!!
「ははっ、先輩、
なに、驚いてンの?」
思いっきり、口を開けて
驚いた顔しちゃった…
わー、ヤダな…
こんなヘン顔見られた、ショック…
「ねぇ、先輩、今度の休み
空いてませんか?」
「……」
え?
何?なんで…?
何故にそんなコトを
言うのか、
わからなくて
黙ってしまっていた
「あ、もしかしてバイト?」
「…え?」
アレ…
ちょっと、距離がさっきより
縮まってるンです…け…ど…