「麻紀? ホントに大丈夫?」


心配した小百合が、顔を覗きこむ…


「うん…すごくビックリしたから…
最近、ずっと陽介と会ってなかったから、よけいに…」


「そっか…
元気だしなよ、
あんまり会えなかったら、浮気してやるって
メールでもしちゃえー
それくらい、やんないとね」


ウインクして私を励ましてくれる小百合


「うん…ありがと、小百合」


「あ、もうそろそろ、教室行った方がいいよ、行こう、麻紀」


零れそうな涙をこらえ、
小百合の後ろをついて教室に向かった



私たちのこのやりとりを

近くで見ていた人物がいたなんて

気がつかなかった…