「おーっ 一ノ瀬ぇ、やるなぁ お前ぇ

それに、さっきの1年、
結構イケメンだったよなぁー

演劇部に取られないように
しっかり捕まえとけよ!
頼んだぞぉ 一ノ瀬ぇー」


はぁ?・・・・


「先輩っ!なんで私なんですっ?!」


「ははははっ、まぁ、気にすんなって、さぁ、時間ないんだ、
配るぞぉっ!」


東野先輩、部長のクセに、人まかせなんだからっ!もうっ!



「・・・きー? 麻紀ぃー?麻紀ー」


生徒たちでごった返す通路を掻きわけ
私の名前を呼びながら、
小百合が駆けてきた。


「・・・はぁはぁ・・・麻・・紀・・・た、大変・・・
はぁはぁ・・・」


「さ、小百合、どうしたの?落ち着いて、ね・・」