着いたのは、


白い壁の
ちょっと変わった造りの
デザイナーズマンション。


エントランスの入り口で、
ピピピ、と
暗証番号を入力し、
開いたドアをくぐる。


エレベーターに乗り、
陽介が
最上階の5のボタンを押す。


ずっと、
陽介の手が
私の手を握っていてくれる。


到着音が鳴り、
エレベーターを出て、
目的の部屋の前に着く。


インターホンを押し


玄関のドアが開く。



「優華ちゃん!」


この部屋の主は、優華ちゃんだったんだ


「んもー、陽介ったら、急に電話してくるからビックリするじゃない!」


「ワリィ、ほら、麻紀、行くぞっ」


陽介が、繋いだ手を引く。


凄いなぁ、こんな立派なマンションに住んでるんだぁ


「じゃぁ、私、これからデートだから、適当にいろんなモノ使っていいからね

ご・ゆっ・く・りー」


すっごく可愛いワンピースを着た優華ちゃんが

私たちにウィンクして、出掛けた。