「麻紀・・・・」


ん?
と、俺の胸元から、顔を上げ、


さっき泣いた瞳がまだ潤んでいて、
よけいに俺の欲望を煽る。

「麻紀・・・
今日の約束、
果たしてもいい?」


「え?・・・・」


少し考えてから、
約束の意味を理解したのか、


頬がみるみる紅く染まっていく。


「う、うそっ?!
こ、ここで?」


いや、さすがに、ここじゃ、
マズイ・・・よな・・・

下には、おじさんたちいるしな・・・・


俺は、ポケットから携帯を取り出し、


ある人物へ、連絡を入れた。


「あ、俺・・・
これからお前の部屋、
借りてもいいか?

あ?、
そんなんじゃねぇよっ!、
わかった、じゃな」


携帯を閉じ、


「麻紀、行くぞっ!」


麻紀の手を引っ張り、
俺はある人物の部屋へと向かった。