「あ、ご、ごめんね・・・・」
流れた涙を両手でゴシゴシと拭う。
だけど、麻紀の瞳からはどんどんと涙が零れる。
たぶん、麻紀はわかってるんだ。
俺が、ジイさんの所へ行こうとしてるコト。
「陽介、私、陽介のこと、好きでいて・・・・いいの?」
な、なにを言いだすかと思ったらっ!・・・・
「・・・っ、当たり前だろっ! 俺だって、麻紀以外は、考えらんねぇよっ!」
麻紀の震える肩を、両手で包む。
「麻紀、俺たち始まったばっかじゃん、
たぶん、これから、いろんな事があると思うけど、
俺は、麻紀のことずっと大切にしたい
何が、あったって、俺は麻紀が好きだからっ!」
涙を零しながら、コクリ、コクリと頷く。
「じゃぁ、今度は麻紀の番」
え?・・
と、俺の腕の中から身体を起こし、
俯いた視線を俺に移す。
「麻紀は、どうする?
もう、俺のこと、キライになる?」
「そ、そんなことあるワケないっ!」
ものすごい慌て方で、フルフルと頭を左右に振る。
「私だって、ずっと陽介のこと好き!
何があっても好きだからっ」
俺のシャツの胸元をギュッと掴み、頬を寄せる。
そんな姿は、
俺より年上だなんてことを忘れさせるくらい可愛くて・・・
ホント、今すぐ、抱きたいんだけどな・・・・・
マジ、我慢できないかも・・