「よっ、陽介っ、ちょっとっ!、お店の前だってばっ」


身を捩りながら、俺の腕の中を抜け出そうとするけど、


離してやんない。


「言ったじゃん、何処でだって、誰が見てたって、麻紀を抱きしめたいし?
キスしたいし?」


「んっもうっ」


真っ赤になって、口を尖らす姿も、カワイイな・・・


「ねぇ、片づけ終わったらすぐ行くから、私の部屋で、待っててくれる?」


見上げた猫のような瞳が、俺を煽ってないか?


わかってやってる?麻紀?


「わかった、じゃぁ、後でな」


今は、素直に麻紀の言うこと聞いておくよ。