店に寄る途中で、ある所に寄ってきた。


麻紀の


喜ぶ顔が、見れるといいな・・・




店の看板の電気が切れて、


麻紀が自動ドアのスイッチを切り、ドアに近づいてくる。


表に立ってそれを見ていた。


麻紀が、俺の視線に気づく。


「陽介っ!」


少し開いていたドアの隙間をすり抜け、


俺に近づいてくる。


「用事、終わったの?!」


嬉しそうな麻紀の顔・・・


やっぱ、コイツの笑った顔、好きだ。


「あぁ、ホント、ゴメンな、せっかくの約束だったのに」


麻紀の頬に触れる。


うっすらと頬が染まって、少しだけ視線を落とす。


「大丈夫よ、今日一日、お店忙しかったから、気が紛れた・・・かな・・・」


たぶん、それ、麻紀の強がりだろ?


ホントは、淋しかったって、顔だぜ?


そんな麻紀を腕の中に包んだ。