「少し、考えさせてもらってもいいですか?」 まずは、母さんに相談したいし、 それに、麻紀にも・・・ うん、麻紀には、ちゃんと話さないと・・・ 「あぁ、いい返事を期待しているよ」 その後のジイさんとの時間は、意外に楽しく、あっという間に外は夕暮れになった。 ジイさんは、また車で送らせると言ってくれたが、 あの友永の野郎との沈黙の車内は遠慮したいので、 やんわりと断った。 電車に乗り、 麻紀の店まで、急いで帰った。