ホワイトデーには、何がしたいと言う、陽介に


『陽介とひとつになりたいの・・・』


って、答えた私。


自分でも、大胆だった?!と思うワケ・・・


でも、


女の子なら、好きなヒトと、結ばれたいって思うのは、皆、一緒じゃない?


でもでも、


いざ、その日がだんだんと近づくと思うと、


なんだか、緊張と不安が押し寄せる。


ましてや、私は、バージンじゃないし・・・・


陽介が中3の時、私と会ってずっと想いを寄せてくれていたことを知った今、


バージンじゃない私をどう思うカナ・・・・


初体験は、高1の夏、コンパで知り合った医大生。


その頃、友達は皆、経験済だったこともあって、


早く、そんなもの捨てたかった。


高校時代、陽介が私の姿をずっと見てくれていたのに、


何も、知らなかった私。


「麻紀、そんなこと、気にすることないと思うよ」


小百合に胸のモヤモヤを打ち明け、返ってきたコトバ。


「だって、人を好きになるって、その人をまるごと受け止めるってことでしょ?

それに、陽介くんって、そんなこと気にするような人だと思う?

麻紀から聞く限りは、陽介くんは、麻紀のこと大切に思ってると思うよ」


説得力のある親友のコトバ・・・


「そう、だよね・・・私も陽介のこと、全部好きだし、まるごと受け止めたいし」


「そうよ、自信持っていーよ、麻紀」


「うん」


やっぱり、小百合は、私の恋の師匠だわ。