「友永、食事の用意は出来てるかね?」


ジイさんは、後ろにいたソイツの方に問いかけた。


「はい、隣のゲストルームに、すでにご用意させております」


「ちょっと早いが、一緒に食事をしよう。
食事しながら、ゆっくり話そうじゃないか」


俺の背を押しながら、隣のゲストルームやらに連れられた。


扉を開けると、


これがまた、スゲェのって・・・


見上げれば、落ちてきそうなシャンデリア、
テーブルは、TVで見たことあるような外国によくあるもの、
その上には、真っ白なテーブルクロス、
そして、ナイフやフォークが綺麗に並べられていて・・・・


う、ヤベ、このシチュエーション、フランス料理だよな・・・・


高校の課外授業で食った以来だ・・・・・


自信ねぇ・・・・


「さぁ、陽介くんは、向こうへ座って」


ぼーっと立ち尽くす俺にジイさんが促す。


椅子に座って、目の前のナイフやフォークを眺める。


んんーと、外側から使っていけばイイんだよな・・・


「はははは、君、お箸を二膳持ってきてくれるかい?」


俺の後ろに立っていたメイド?(メイド服のようなもの着てるから、たぶん)に
そう言って、


「そんなに、難しい顔をしなくていいんだよ
こんなのは、好きに食べればいいんだ。」


俺が考え込んでしまったのを解してくれた。