「えっ?! マジっ?!」


「うん…」


恥ずかしそうに俯く麻紀…


【今日は、帰らないから…
ずっと陽介の傍にいたいの…】


さっき、麻紀が囁いた言葉…


そんなコト聞いたら、
男は、覚悟決めないとな…


麻紀の手を握り、

ロビーを出て、

まずは、

カフェに向かった



カフェに入って、

テラスの席に座り、
オーダーを取りにきた店員さんに注文をした


そして、

麻紀が、持ち手がついた白い箱を
テーブルに置いた


「陽介、開けてみて…」


そっと、箱を開けると


薄いグリーンのスポンジが
白いクリームをクルリと巻いた
10cmほどの
ロールケーキだった…