帰ろうと
会場のロビーに向かうと

さっきの
増田亮司に呼び止められた


「陽介、ケー番、交換せーへん?

それと…」

俺の横に並び、肩に手を掛け、

「陽介、ええ顔しぃや」

携帯で写メをとられた


「おいっ」


まぁまぁ、と片手を振り、

カバンから、携帯を出した途端
亮司が奪い、

サクサクと赤外線送信し、
俺に返してきた


「おおきに、陽介、
ヒマあったら、京都、遊びにきぃや」

俺の肩を叩く

意外に力あるから、痛かった