「じゃあ問題は…」 「ドラム。」 「おぅ。」 「パーカッション希望の男の子、入ってくれへんかな~!」 赤信号に立ち止まり、伸びをしながら吐き出す息と一緒に言った。 信号を渡って急な坂道を登りきったら学校だ。 坂道というよりも山登りに近いようなその急な坂を登って、「じゃあ放課後。」と言ってガクと私は別れた。