そこは小中高一貫校で、途中から入ってきた私達は目立つ存在になっていた。


それでも、すぐに皆と仲良くなれたから、それなりに平穏な日常を過ごせていた。


高等部の校舎に移り、初めての夏。


手を団扇がわりに扇いでも、生暖かい風しか来ない。


やっとの思いで教室に着いた私は自分の机に突っ伏した。