「い、いらしゃいませ。」
落ちつけ私、怪しい行動をしてはだめだ!
私は店員、私は店員。
彼が真っ直ぐ自分のところに来た動揺で、私は思わず噛んでしまった。
その様子を見た真美子は隣のレジで笑っている。
くそぅ、人の状況を楽しみやがって。
でも、私のレジのほうに来てくれて嬉しいかったりするから良いけれども。
「肉まん、ください。」
「はい、おひとつですね。120円になります。」
私は肉まんを取り出して袋に入れる。
それをカウンターに置いて、レジを打つ。
彼は200円を差し出した。
思わずドキっとした。
あの日と一緒だ・・・・。