「僕は自分の仕事が好きなんだ。誇りだって持ってる。たまにね、休みたいなって思う時だってあるよ?でもね、休んでてもどうしても仕事のこと考えちゃうんだ」




これってすごいことでしょ?


っていいながら私の顔を見る純君の顔は鏡のせいかもしれないが、とても輝いて見えた。



「さて、着きましたよ、お姫様」


柄にもないことをゆって私の横のドアをわざわざあけに来てくれる。


「ありがと」

もちろん私は満面の笑み。

今日はいい仕事になりそうな予感がするから。







現場にはいると当たり前のように匡がいた。


「おはよっ!」


「おはよじゃねーし。メールくらい返せよな」



しまった。


匡にメール返そうと思ってたのに返し忘れてた。

しかも、デートいけないし。



「あー、ごめんね?純君に掛けあってみたけどだめでさ」

一応申し訳なさそうな顔を作ってみる。