ミヒャンは、トリートメントを終えると、コートを羽織り、マネージャーと共に車に乗った。

ミヒャンは、スケジュールが詰まっていた為、マネージャーの運転で、ロケ地に直行することになっていた。

イ・コーポレーションはソウルの近郊にあるため、すぐに着いた。

「お待ちしておりました」
と、1人の黒のスーツに身を包んだ中年男性が近づいてきて、言った。

「イ会長。お久しぶりです」

と、マネージャーが頭を下げた。

イ会長は、ミヒャンに目を移し、
「これはこれは、ドヨンさん。我が社のイメージキャラクターになっていただけるとは光栄です。ミーティング室に食事が用意してあるので、是非召し上がって下さい。他のスタッフは、もうそちらにいますよ」

ドヨンは、イ会長に会釈をし、マネージャーと共にミーティング室に向かった。

最新トップ企業とだけあって、ミーティング室も近代的であった。

そして、何よりも、植物が沢山あって、空気もいい。