二人ははたから見ると、恋人同士に見える。
「あげはちゃんとのことは知ってるけど。私の気持ちだけは知っていて欲しくて」
愛理香ちゃんの手にはあの可愛くラッピングされた青いリボンの箱が。
青は亜悟くんが好きな色。
亜悟くんは受け取るのかな?
恋人である私は一応いるんだから、受け取って欲しくなんかない。
お願いだから受け取らないで。
「あぁ、ありがとうな」
願いも虚しく、箱は亜悟くんの手に渡った。
うそつき・・・。
「私ね。亜悟くんが好き。ごめんね。卒業する前にどうしても伝えたくて」
愛理香ちゃんは少しさびしそうに言った。
何だ、両思いだったんじゃん。
何が、オレの思いは重いだよ。
そんなのお互いが好きなら関係ないじゃん。
馬鹿・・・
なんだか自分の存在が惨めになってきた。
視線を下に落とすと、涙が滲んで視界がぼやけてきた。
「キャッ」
愛理香ちゃんの小さい声が聞こえた。
「あげはちゃんとのことは知ってるけど。私の気持ちだけは知っていて欲しくて」
愛理香ちゃんの手にはあの可愛くラッピングされた青いリボンの箱が。
青は亜悟くんが好きな色。
亜悟くんは受け取るのかな?
恋人である私は一応いるんだから、受け取って欲しくなんかない。
お願いだから受け取らないで。
「あぁ、ありがとうな」
願いも虚しく、箱は亜悟くんの手に渡った。
うそつき・・・。
「私ね。亜悟くんが好き。ごめんね。卒業する前にどうしても伝えたくて」
愛理香ちゃんは少しさびしそうに言った。
何だ、両思いだったんじゃん。
何が、オレの思いは重いだよ。
そんなのお互いが好きなら関係ないじゃん。
馬鹿・・・
なんだか自分の存在が惨めになってきた。
視線を下に落とすと、涙が滲んで視界がぼやけてきた。
「キャッ」
愛理香ちゃんの小さい声が聞こえた。