「珍しいじゃないか、お前が昼寝に参加してないなんて。」
さすがの聡くんも驚きで目をまん丸に見開いています。
それほど健太くんの昼寝に対する態度は真面目なものだったのです。
「ん、ちょっと…」
そう言って、いつにも増して眠そうな目を擦りながら健太くんはあくびをします。
「眠そうだな。戻らないのか?」
聡くんの問いに、健太くんはうーん。と唸ると、
「ねむいけど…おなかへった…」
ねれない…と言葉短くそう呟きました。
「朝食とらなかったのか。健太にもそんな日があるんだな」
驚いたような呆れたような顔でそう言う聡くんに、健太くんは首をふるふるとして言いました。
「たべたけど…いつもはご飯五杯なのに今日は三杯だけだったから…」
「…そうか」