その夜、



夢を見た。



日本では見られないだろうと思われる、満天の星空。



澄んだ風が、頬を掠め


あまりの美しさに、
深い溜め息をつく。



手を伸ばし、
今にも掴めそうな星空に
身を寄せる。




ふと耳をすませば、
聞こえる歌声。



ああ、この声は……



でもその姿はどこにもない。



探した先で、ふと流れ星が。




悲しいくらいに何度も



目の前を通り過ぎた。