彼女(転校生は女だった)は、漫画のように、名前を書かれた黒板の前に立たされて自己紹介をさせられていた。
「相田美穂です」
なんというか、彼女は絵に描いたようなギャルだった。
胸まである金髪をコテでぐるぐるに巻いてあり、洗顔後には別人になってそうな濃いメイクをしている。
膝上30センチはあろうスカートのあたりにはつい目が行ってしまうがそれは僕だけではないと思う。
名前を言うと、彼女は黙ったので先生は教室の一番後ろの隅の席に彼女を座らせた。