すると、ジャンヌが消えたと同時に、私達の見る映像も消え始めました。



『クッソ…また映像が途切れちゃったよ…こりゃーまずいなぁ』


『よしもう一度、最初っからジャンヌちゃんの逆探知をしてみよう。』


『まだ繋がるかもしれない。』



そう言ってミカエル先生はまたジャンヌとの通信を繋げる為に、コンピューターを操作して居ました。



―10分後―



『よ〜しジャンヌちゃんみ〜っけ』



私達の見る映像にまたジャンヌの姿が映し出されました。



『ジャンヌちゃん聞こえるかい?ジャンヌちゃん』


『駄目だ…ジャンヌちゃんにはまだ僕達の声は聞こえて無いみたいだ』



しかし、私達に映し出されたジャンヌの映像は、5人の男の人に囲まれたジャンヌの姿でした。


すると。



『いや〜珍しい事も有るもんだねぇまさかあのジャンヌちゃんが男にしかも5人にナンパされるなんて』


『案外、元の時代より、14世紀の方がモテるんじゃ無いの』



とにやけ顔でミカエル先生が言いました。


その言葉を聞いた私は、剥きになりながら、ミカエル先生にこう言いました。



『ミカエル先生状況を良く見て下さい』


『あれはどうみても盗賊さんか何かじゃないですか』


『ほら良く見て下さいさっきの14世紀のジャンヌだって人質見たいになってるじゃないですか』


『じょ、冗談だよ〜。』


『冗談なんて言ってる場合じゃ無いですよ』


『何とかしなきゃ』


『だから〜…“何とか”って言われてもねぇ…』


『実際今の僕達には何も出来ないし。』


『ミカちゃん先生』



すると、盗賊にを相手にするジャンヌを見ていたミカエル先生は、笑顔で私にこう言いました。



『大丈夫だよたかが盗賊5人位だって“あの”ジャンヌちゃんだよ?』


『そんないくら剣術が得意なジャンヌでも、相手は本物の盗賊さん―』