しかし、そんなミカエル先生の言葉を聞いたジャンヌからの返事は中々来ませんでした。


そして、私達にジャンヌは一瞬固まり、次に大声で叫んで居ました。



『お〜いミカエル』

『カトリーヌ』


『聞こえてるんだろ』


『何とか返事をしろよ』



すると、ミカエル先生が私達にこう言いました。



『ヤバイ…ジャンヌちゃんにはもう僕達の声が聞こえて無いかもしれない…』


(え何で)



私はそう思い、ミカエル先生に聞きました。



『何でですかだって私達にはジャンヌの姿も映ってるし、ジャンヌの声も聞こえてるんですよ』


『ああ、だけどさっき一瞬通信にノイズが入って来ただろう?』


『ジャンヌちゃんの様子を見る限りだと多分その時からジャンヌちゃんには僕達の声が聞き辛くなってたのかも。』



それを聞いた私は居ても建ってもいられず、大声でジャンヌに語りかけました。


『ジャンヌ聞こえる』

『お願いジャンヌ返事をして』



しかし、そんな私の叫びも虚しく、ジャンヌには何も聞こえて無い見たいで、ジャンヌからの返事は来ませんでした。



『キャア―…』



そんな私達の耳に、通信先の森から聞こえて来た突然の悲鳴。


そしてその悲鳴の声は、14世紀のジャンヌの声でした。



私達の声が聞こえないジャンヌはその悲鳴の方向へと走って行きました。