そして、ミカエル先生は、映像は映って無いにも関わらず、必死にジャンヌに向かい、話し掛けていました。



『おい、ジャンヌちゃん?今の物音はなんだ?』


『おい、ジャンヌちゃん?』



すると、ミカエル先生の言葉に、ジャンヌの声らしき声が聞こえて来ました。



『はい?…』



そして、そのジャンヌらしき声が聞こえた私も、すかさず、ジャンヌに話し掛けました。



『ジャンヌ?私達の声が聞こえる?私よカトリーヌよ』


『“カトリーヌ…様”?』


すると、さっき私が押し退けてしまったマルグリット先生も、ジャンヌに話し掛けました。



『ジャンヌ私だマルグリットだ良いか?良く聞け』


『“マルグリット…様”? 』


『ち、ちょっと待って下さい。』


『ジャンヌちゃんの反応が可笑しい。』



ミカエル先生はそう言いました。


確かに、姿は見えないけど、聞こえて来る声はジャンヌそっくり。


でも、何故か私もそのジャンヌらしき声の言葉に違和感を感じました。


すると、ミカエル先生は、そのジャンヌらしき声の正体を突き止めるかの様に、こんな事を、言い始めました。



『ジャンヌちゃん?聞こえるかい?』


『分かるか私だミカエルだ』


『“ミカエル…様?”』


『一応、念のため君に聞くけど…』


『君はジャンヌちゃんだよなぁ?』


『はい。…私の名前は“ジャンヌ・ダルク”といいます。』


『貴方様は、“大天使”のミカエル様ですか?』


『それに…カトリーヌ様とマルグリット様ですよね?』


『大天使?…ミカエル“様”?』