私がミカエル先生のその言葉を聞き、落ち込んで居ると、またもやマルグリット先生がミカエル先生にこんな事を聞いていました。



『でも、ミカエル教授取り敢えずこの映像が映ってる間は、私達の声がジャンヌに聞こえる可能性もありますよね?』



すると、マルグリット先生は、ミカエル先生の返事を待たずに、ジャンヌの立体映像に向かい話し始めました。



『ジャンヌやっと見付けたぞ』


『えその声は、マルグリットか?』


『あぁ、私だマルグリットだ』


(あジャンヌの声だ)



ジャンヌは、マルグリット先生の声を聞く事が出来たらしく、すぐにマルグリット先生の声に反応していました。


そして、私は、ジャンヌと会話するマルグリット先生を見て、居ても立ってもいられず、私はマルグリット先生を押し退けて、ジャンヌに話し掛けました。



『うぁ。』


『ジャンヌジャンヌなの』


『私よカトリーヌ私達の声が聞こえる?』


『あぁ聞こえてるよ』


(良かった。ジャンヌだ…本当にジャンヌが生きてた)



私は、ジャンヌと会話をして、ジャンヌが生きていた事を実感しました。


そしたら急に私の目には、大粒の涙が溢れて来て、上手く会話が出来ずにいました。



『ってかさぁ〜俺の居るここって何処な訳?』


『まぁ良いや…そんな事より、俺を見付けてくれたって事は、すぐに帰れるんだろ?』



するとそんなジャンヌの問いに、上手く説明出来ない私を見ていたミカエル先生が、そっと私の肩に手を乗せながら、ジャンヌにこう言いました。



『その事は僕が説明するよジャンヌちゃん。』


『その声はミカエルか?』

『ミカエル、頼むから何とかしてくれよ〜。』



そう言ったジャンヌは、何故か、辺りをキョロキョロ見渡し始めました。



(ジャンヌの近くに誰か居るの?)