すると、その“とある事”を思い付いた俺の表情を見たエドワードが言った。



『そう二つ目の仮説とは間違えてたのは解読者の方じゃ無く、預言者のノストラダムスの方だったんじゃ無いか?って』



そして、続けてエドワードが言った。



『今から20年前、この地球に何が有ったかくらいは知ってるだろ?』


『あ、あぁ…20年前は丁度今の“魔法化学の基礎”の技術を俺達地球人に伝える為にやって来た“良心的な宇宙人”だろ?』


『しかも、技術をくれるだけくれて、燃料補給が済んだらすぐに宇宙に帰ったって言う。』


『なんって言ったっけなぁ〜あの宇宙人?』


『実際、俺達が生まれる7年前だからなぁ〜。俺達は当時、生きてすら居なかったし…』



そんな会話をしていると、会話を切る様にしてミカエルが手を叩いた。



“パン・パン”


『もうそれくらいで良いだろ?そろそろ、行かないと、次の授業までに帰って来れなくなるぞ〜』


『それと、エドワード君最初にも言ったけど、行けるのは“未来だけ”って言ったでしょ?』


『あ、そうでした。』



するとエドワードが、こう言った。



『じゃあ、明日の昼に行きたいなぁ』


『明日の昼?なんで?』


『明日の競馬の結果が見たいです』


『こらこらダメだぞ〜そう言う“私立私欲の為”にタイムマシンを使っちゃ〜』


『みんなにも言っておくけど、タイムマシンで未来を見ても未来や歴史を“変える様な事”だけは、するなよ』


『例えば、もし何かのはずみで、歴史に関わる様な事をしてしまったら“取り返しの着かない事”にも成り兼ねない。』


『特に、人の“生死”に関われば大変な事になる』

『例えば、“生まれる筈の人が生まれなかったり”“死ぬ筈の人が死ななかったり”』


『とにかく、くれぐれも単体での行動は止めて、僕の側から離れないようにね』


『じゃあ、エドワード君の希望に答えて、“明日の昼”に行く事にしよう』