俺がエドワードにそう尋ねると、エドワードは俺にノストラダムスに対する疑問への答えを話し始めた。



『まず初めに、彼は本当に預言者か?』


『これは当然“Yes”だ』


『彼自身が生きていた時から彼は、自分の身の回りの人々に起きる出来事を言い当てていたらしいからね』


『次に、何故彼は自分の預言書を“暗号化”したのか?』


『これにも色々な説があるけど、その中で最も有力な説としては“国”の事情って言う説だね』


『彼は、自分自信が預言を“当て続けた”性で、一度牢屋に入れられた事も有るし、彼が残した預言の数々の中には“一国の運命を左右する程”の預言も含まれていたからね』


『もし、彼が生きていた当時に“馬鹿正直”に何が起きるって書いて、万が一、国の役人にでも見つかったら、今度は牢屋どころじゃ済まないかも知れない。最悪の場合“死刑”も有り得るからね』


『だから、役人に預言書を見られてもごまかせる様にわざわざ内容を“詩”の様にして“暗号化”したって言われてるんだよ』


『そしてこれが最後の疑問じゃあ、百発百中の彼の預言が何故ハズレたのか?』


『この謎は当時の専門家達の中で、一番の謎だった』


『そして、その専門家達の中で二つの仮説が浮かんで来たんだ』


『二つの仮説?』


『そうまず一つ目の仮説は“解読者側の解読ミス”確かにこれが一番有力な説かもね。』


『でも、もう一つの有力な仮説は“つい最近”浮かんで来た物なんだ』


『つい最近?』


『ジャンヌ今、この地球は西暦何年だ?』


『は?何言ってんだよ今は“西暦20019年”だろ?』


『じゃあ、今から20年前は?』


『“西暦19999年”…』


『ん』



俺はとある事に気が付いてしまった。