『きっとその学者さんが言いたかったのは“天才って言うのは、様々な事に疑問を抱き。それを調べる内に自分の知識が増えていく”って事だと、僕は思う』

『疑問を持た無いと“調べよう”とは思わないしね』


『だから僕の発明を見た人が、僕に対して“天才”って言う言葉を使うのは、あまり好きじゃ無いんだ』

『だって“天才”って言葉が“天から授かった才能”の事なら、僕の発明への“僕の努力は何だったの?”ってなるじゃん』


『つまり“天才”って言葉は、その人の“努力”を“無に返す”様な言葉に僕は聞こえちゃうんだよ。』


『だから、みんなもどんどん色々な事に“疑問”を持とう』


『そして、色々な事を調べたり、色々な事を聞きまくって知識を増やそうな』


するとミカエルが何かを思い出したかの様にこう言った。



『あ、忘れてた』


『ごめんね。話しが大分ソレちゃったけど…』


『じゃあまずは、そのカトリーヌちゃんの疑問の説明から話そう』


『カトリーヌちゃんがさっき言ってた“元素151”ってのは、僕がさっき言ってた“超光速回転可能元素”の事で、タイムマシンの原理の説明だったよね』



するとミカエルは黒板に絵を描きながら、タイムマシンの理論を次の様に説明した。



『えぇっと、まずは、“相対性理論”から説明しよう』


『“相対性理論”とは…1879年の3月14日に当時ドイツと言う国のウルム市って言う場所に生まれた“アルベルト・アインシュタイン博士”が発表した理論の事なんだ』


『まず“相対性理論”には2種類あって…』


『一つ目は、西暦1905年に発表した“特殊相対性理論”の事』


『二つ目は、西暦1916年に発表した“一般的相対性理論”の事。』