木田先生は嬉しそうに受け取ってくれた。


「お、ハート?嬉しいな」


「ええ。でも。たくさんもらってるでしょう?」


「好きな人から本命チョコもらうことが嬉しい」


そうですか。

でも、先生も大変だな。たくさんチョコがあるから食べるのも結構かかりそう。


「そろそろ授業だから、教室に行ったほうがいいぞ」


あ、やばっ!

要の腕を引っ張りながら、教室へと駆け込んだ。