優香の手を引いて屋上に足を踏み入れる

「キレイだろ?俺の学校の空はスゲェだろ」

「すごい!空が近いよ!でもひろーい!!」

ジーと空を眺める優香を後ろから抱きしめる
最近はずっとベッドにいたからなかなか出来なかった
優香の肩に顔を埋めて俺にかまえオーラを出す
優香はクスクス笑いながらこっちを見る

「どうしたの?いきなり」

「優香が空ばっか見るから。空に嫉妬」

「クスクス。新輝君かわいーい」

「うるせぇ」

言った瞬間優香の顔を引き寄せてキスをした
途端に顔を赤くする優香に次は俺が意地悪そうに笑う

「顔真っ赤だっつーの」

「だ…だだだだっていきなりするから」

「どもりすぎだし」

「…うー悔しい!……ねぇねぇ〜新輝君」

優香が抱きつきながら上目遣い言ってくる
「なんだよ」

「私のこと好き〜?」

「は!?っバカ何言ってんだよ!!」

「ねぇ好き〜?クスクス」

完全に俺で遊んでやがる
好きとか恥ずかしくて言えるかって!
俺は黙りを押し通した

「なぁ写真撮らねえ?」

「写真?」

「あぁ。プリクラ撮る時間はないから写真撮ろうぜ」

このキレイな空をバックに優香と俺の写真
いいと思わねぇ?

「撮りたい!でもカメラ…」

「時代は進化したからな、携帯がある。
俺の画質いいんだよ」

ニカッと笑いながら携帯を取り出す
優香の腰を引き寄せて顔を近づける
1枚目は普通に笑いながら
2枚目を撮る瞬間に優香の顔を引き寄せてキスした
優香は顔を真っ赤にして怒り出した
それに俺はハイハイと適当にあしらってまた後ろから抱きしめた