校舎の外には、
もう用事がないのか、
悠斗と亮汰が待っていた。


亮汰があたしに気づいたのか、
走ってこっちに向かってくる。

それに気づいた悠斗も
こっちへ来る。


「千咲~!」

「ちぃー!」

2人に抱きつかれる。


「ちょ、苦しい。」


そう言っても2人は放してくれない。


「千咲が、1番可愛かった!!」

子供もような笑顔で亮汰があたしに言った。

この顔に、あたしは弱い。


てか、こんな可愛い顔されたら
誰だって好きになるし、言い返せなくなると思う。



「俺もそう思う~。ちぃ以外粕だし粕!」


悠斗はあたしを更に強く抱きしめた。