今日が入学式っていうことを
軽く忘れてたあたし。


何でこんな大事なこと忘れるんだろ。


そう考えて、席を立つと
後ろの席の理央がまだ寝てることに気付いた。


「理央、起きて!今から入学式だって!」


理央の体を揺すりながら起こす。


「んー…ちさきー?」

理央は少し目を開けて言った。


「そう、千咲。ほら、早く起きて!」


そう言うとゆっくり体を起こして背伸びする。


「ああーねむ…。入学式とかだるいじゃん。」


理央は立ち上がってあたしと玲と一緒に
廊下に向かう。


並び終わると「よーし、じゃあ今から体育館行くぞ。」
と担任が大声で言った。


あたし達はだらだらと体育館へ向かった。