玲と話していると 教室のドアが開いた。 ドアの方を見ると、先生らしき人が 入ってきた。 さっきまで話していたクラスメイトは 次々に自分の席へと戻っていく。 玲もだるそうに前を向く。 「あーじゃあえーっと…。」 …口下手だな、この先生。 「あー俺がこのクラスの担任の青木淳だ。 年齢は23で―――」 自己紹介とかいらない…。 そう思いながらぼーっと机を見つめていた。