龍斗を見ながら光汰は言った。


「ああ。」


そう、龍斗は中学生なのでここでお別れだ。


龍斗はあたしの手を離し「気をつけろよ」
とあたしの頭をぽんぽんとたたいて中学校へと行く道を歩いていった。





高校に着くと、悠斗と亮汰は実行委員なのであたし達と別れた。



周りを見れば新入生らしき人がたくさんいた。


すると、目の前の方から誰かが叫びながらこっちへ向かってくる。



その人物が近付いてくるにつれて
声も大きくなる。



「ちさきーーーーー!!!!」


あたしの名前を呼んでいたので
あたしはその人物に目を凝らした。