高校までは歩いていった。

その途中にすれ違う人達がチラチラと
こちらを見ている。


いつものこと。
光汰達に見惚れているんだろう。


まあ…かっこいいしね。


「俺ってば超見られてんじゃん?!」


自意識過剰な発言をしたのは悠斗。

そんな悠斗をみんなは無視。

思わず笑えてきた。


誰にもバレないように笑ったつもり。


「煩い、ばか。」


龍斗に軽く睨まれた。

すぐ隣にいる龍斗には聞こえてたのか…


あたし達が向かう高校まで、
あと10分くらいのところで、

「龍はここで別れるんだろ?」