「お前もなぁ...。
もう諦めろよ。ったくガキだな。」

「黙っててください。
どーせあたしはガキですよー。」

「うわ...うざっ。」


あたしの情けない姿を見て
壁に寄り掛かり腕を組みながら
ため息をつく男。


「蓮。そんなこと言ったら
かわいそうですよ。
知紗さんだってこんなことになって
状況が把握できてないんですから。」


そう言って
あたしの隣に座り
頭を軽くポンッと触る男。


「そうだよー。
でも知紗ちゃん??
もうこれは蓮の言うとおり
諦めるしかないよ?
諦めることも肝心だって♪」

「...はい。」