私は靴をはいて外に出た。


「わぁ、桜がいっぱいだ。」


私はボーッと桜を眺めていた。


すると誰かが私の髪の毛を触った気がして振り向くと知らない人。


身長が高くてエナメルバックを肩にかけて短髪で顔は美形。


「髪に桜ついてたよ。」


彼は私の手をとり手のひらに桜の花びらをのせた。


制服に刺繍されてる名字。



  “中倉”



バッチには二年三組。


「あのっ…ありがとうございます!」


ドキドキ


心臓が高鳴る。


「いいえ。」


中倉先輩はそう言うと走って行ってしまった。


「かっこいい…」


私は中倉先輩の後ろ姿を見えなくなるまで見ていた。