一時間位色々語った。


隆太は私のことを天然とか言ってるけど私はそんなことないと思う。


「ねぇ、隆太ご飯なにたべるの?」


「あ?
まぁ、コンビニで適当に買うよ。」


「まさか、いつもコンビニの食べてるの?」


「まぁな。」


健康に悪い。


「隆太、台所借りていい?」


「いいけど…。」


隆太に案内されて私は台所に行った。


冷蔵庫を開けると野菜がいくつか入っていた。


「お父さん料理とかするの?」


「いや、毎週日曜日に父さんの彼女が来て三人で飯食うんだよ。
多分残りの野菜とかじゃない?」


「そっか…。」


私は何も突っ込まず限られた食材で何を作ろうか考えた。


結局野菜炒めとチャーハン。


かっこよくカレーなんて作ってみようと思ったけどルーが無かったし。


「残さず食べましょう!」


「お前、料理できるんだな。」


感心した顔で料理を眺める隆太。


「まぁね。」


私はそう言うと鞄を持った。


「それじゃ、私は帰るね。」


「お前も食ってけばいいじゃん。」


「今日香が家に来るから帰る。」


「そっか。
おくるよ。」


「いや、いいっ。
ご飯冷めちゃうし。」


「チンすればいいだろ。」


「だめっ。
あのご飯の題名
“ホカホカ中華”
なんだから。」


「なんじゃそれ(笑)」


「とりあえずまだ明るいし一人で帰れるから。」


「わかったよ。」


隆太はそう言って立ち上がった。


「いいってばっ!」


「玄関までおくらせろよ。」


「あっはい。」


私たちは玄関に向かった。


靴をはいて


「お邪魔しました。」


と、言うと


「乙女ありがとな。」


なんか恥ずかしくて隆太の目が見れなかった。


「どういたしまして。
じゃーねっ。」


「きぃつけてなっ。」


「うん。」


そう言って私は隆太の家を後にした。