「また怒られちゃったじゃん。
もぅー。」


一人でぶつくさいいながら私は鞄をブラブラさせながら玄関までの廊下を歩いた。


「乙女ぇ!」


後ろから走ってくる足音が聞こえた。


「香ぃ、部活は?」


「ちょっと抜けてきました。今日は一人で帰るの?」


「うん。」


「そっか。
今日7時くらいに部活終わるんだけどさ、その後乙女の家に行っていい?」


「いいけど、どうかしたの?」


香は苦笑いして


「健治と喧嘩しちゃってさ…だから相談。」


「わかったよ。
香、無理しちゃだめだよ?」


「うん、ありがとね♪
んじゃ、後でっ」


香はニッと笑って来た道を引き返していった。


私たよられてるんだ!!


今日香に中倉先輩のことも話そう。