部活中もなかなか集中できなくて何度も何度も中倉先輩を目で追った。


なんだか自分の気持ちが嫌でそう思う度に走ってごまかした。

ボールを投げる姿がすごくかっこよくみえた。


なんかみんなとオーラがちがうような…。


「おとちゃん、どこ見てるのー?」


私の目の前で手をふる京ちゃん。


「わかんない。
ボーッとしてたぁ。」


笑ってごまかす私。


「真面目にやんなきゃ先生に怒られちゃうよー。」


「そうだね。」


私は部活に集中した。