「お腹空いてなくても怒るのっ!!
いつまでも子供扱いしないでよ!!
太一さん、何も知らない癖に!!」


「麻衣ぃ~。」


私の怒鳴り声に怖くなったのか、陸が私の太股にかきついてきた。


「言わな分からんやろ?
はよご飯にして?」

ネクタイを緩めながら、寝室に迎う太一さんの姿に更にイライラした。


何か面倒くさそうに見えて。


私、面倒くさい事してる?


家事して子育てしてる私って、そんな暇そう?


太一さんといて、初めての感情だ。