「何、怒ってんねん。」


そう言って、いつもの様に私に抱き着こうとしてきた。


「触んないで」


思わず、太一さんの手を振り払ってしまった。


「麻衣?どないしたんやぁ。
お腹空いたんか
着替えてくるな。」

「何で、そんなにお気楽な訳
私だって頑張ってるんだからぁ~」


「お気楽て…。
なあ、何にムカついてんねん。」


珍しく、太一さんがイラッとした顔をした。