-あたしは 今でも覚えてる-
あなたと
初めて出会った日も
夏の始まりの
こんな空の下でした。



自分で言うのも何だけど、あたしは 小学生の時 いわゆる『優等生』だった。

小学校4年生から 片道1時間かけて 都内の有名な私立中学の進学塾に通ってた。

平日は、学校と塾の往復。家に帰ってからは塾の勉強の復習…。土日も塾通いだった。

別に、行きたい学校があったワケでもなかったし、地元の公立中学に進むのが

イヤだったワケでもない。

高卒の両親が、長女のあたしに当てた『期待』・・・だったんだと思う。

今、思っても いい迷惑だ。

そんなあたしは、小学6年生の時に初恋をした。

相手は、同じ小学校の生徒会長だった。

勉強が出来てスポーツも出来て…

いわるゆ『人気者』で、男女問わず皆が憧れてる人だった。

でも、小学生の恋愛なんて たかが知れてる。

あたしも、別に告白とか、付き合う…とか、そんな事は考えてなくて

ただの憧れに近い感情で彼の事を想っていた。

もちろん、その恋は実るワケもなく・・・。

気付けば、中学の受験戦争に巻き込まれてた。

あたしは、6校受けて、たった1校しか受からなかった。

滑り止め…で受けた学校だった。

連続して5校も落ちたけど、別にショックはなかった。

ショックとか言うよりも、「私立の中学に行く」と、周りに言ってしまった手前、

地元の公立中学には行けない…後にはひけなくなってた。

単なる見栄だったんだけど、小学生ながらにしてそんな事は考えてた。

あたしってば、相当ひねくれた小学生だったんだね。


でもさ。。。

これもまた あなたと出逢う運命のきっかけになってたのかもしれない…

って思うと

こんな過去でも、愛おしく思えちゃうんだ。。。